市議団だより−議会&市政の報告
【08.10.30】「産後も無料健診を検討」と市が回答
自治体キャラバンに市が回答
今年四月から産前の無料妊婦健診の回数が14回にまで拡大しましたが、産後の健診についても、施策が前進しそうです。
2008年愛知県自治体キャラバンが豊田市に行った要請行動に対して市当局が答えたもの。産後の健診についても、来年度、上限5000円・一回を無料にする方向で検討しているという回答を行いました。これが実現すれば、妊産婦健診は、産前産後で15回の無料制度を実施することとなり、大きな前進です。
日本共産党市議団は、妊産婦健診の無料化をすすめるために、他党派に先駆けて議会で先進的に取り上げてきました。
◆平成16年3月議会の一般質問で大村市議が取り上げた当時は、無料回数は2回でした。健康保険がきかないことによる費用負担が大きい事を指摘し、その拡大を提起しました。初めて、豊田市議会で、この問題に光りが当てられました。
◆平成18年12月議会には、女性団体が「妊婦健診費用と児童の医療費に補助を求める請願」を提出。大村市議が紹介議員となって、「豊田市として財政負担をしながら妊産婦の健診回数を増やすことは大変意義のあること」と述べて、請願採択のために奮闘しました。自民市議団は「公費での健診回数は現状(2回)でよい」、民主市議団も、「健康管理上支援が必要な妊婦には保健指導につないでおり、健診回数は現行制度を継続」と述べて反対しました。
◆平成19年3月議会で、国の方針を調査して大村市議が、「妊娠中の健診回数、14回程度公費負担にすることが望ましい」と厚労省が通知を出していることを指摘。その内容を十分把握していなかった市当局はあわてて、無料回数拡大に舵をきりました。
◆その後、19年度の途中から無料回数5回に拡大、20年度4月から14回に拡大となり、来年度からは、産後の健診の無料拡大が実現しそうです。