市議団だより−議会&市政の報告

【08.04.24】ヒドイ!65歳以上、国保税も年金から天引きに

 今、75歳以上の方たちに対する後期高齢者医療の保険料が年金から天引きされて大きな怒りの声が広がっています。ところが、65歳から74歳までの方も「年金天引き」になる予定なのです。
国民健康保険税の保険料を年金から天引きできる条例が提案されて、日本共産党市議団は反対しましたが、自民・公明・民主の各派の議員が賛成して可決されました。6月に年間の国保税の金額が確定しますから、秋からの年金で天引きがされる見込みです。
 日本共産党市の大村市議は、議会質問で、この国保税が年金から天引きになる対象者は何人かを問いました。答弁では、8700人ということです。そのうち、これまで、何らかの事情で保険料が滞納になっていた方は何人かを問いました。答弁では、391人みえることが明らかとなりました。
 これまでは、このような滞納の場合は、市の担当者が個別に暮らしの事情などを丁寧に相談にのり、滞納分を少しづつ支払ってもらうなどの対応をしてきました。ところが、年金天引きとなると、苦しい暮らしの事情など関係なしに、有無も言わせずに自動的に取り立てることとなります。
大村市議は、「高齢者世帯で、悲劇が起きるのではないかと危惧されてなりません。このような、高齢者の生活実態をかえりみない、きわめて冷たい対応を行うという改訂であり、強く反対を表明いたします。」と訴えました。
ここ数年で、高齢者の年金の「手取り額」がどんどん少なくなっています。各種控除の廃止、住民税の増税、介護保険料の天引き、そして、今度は、国民健康保険や後期高齢者医療の保険料の天引きです。「手っ取り早く」「取り損ないがない」という魂胆そのものが「卑しい政治」だと言わなくてはなりません。

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