市議団だより−議会&市政の報告
【09.06.24】学校統廃合、当事者の児童の意見は?
子ども条例にもとづく「意見表明権は尊重されたか」
6月市議会に提案された藤沢小学校の統廃合に関する議案について、日本共産党の大村市議は、本会議において質問をしました。
藤沢小学校は、明治以来の歴史ある小学校ですが、現在の児童数は8人、将来見込みも5人となる事から統廃合の提案がされたものです。
市教育委員会の説明では、地元の意向を尊重するために、保護者、自治区役員、学校関係者からの意見をよく聞いた上での結論だと述べました。
大村市議は、その上で、「当事者である児童たちにどのように意見を聞いたか」と質問しました。答弁では「聞いていない」という事でした。
実は、この点は非常に重要な観点です。豊田市が制定したこども条例の要をなす観点が「子どもの意見表明権の尊重」だからです。
条例には「子どもは、家庭、育ち学ぶ施設、地域社会などに主体的に参加するために、自分の気持ちや考えを表明すること、表明した自分の気持ちや考えが尊重されること」と明記されているからです。
条例を制定したという事は、本来、市のどの部署でもこの条例の考え方をふまえて施策をすすめる事が求められます。ましてや、教育委員会は、もっとも子どもに接する機会の多い部署です。
まず、教育委員会自身が、改めて豊田市こども条例をよく勉強することが求められます。