活動日誌−大村よしのり
【08.07.05】被爆者の声を聞く…「聞きプロ」第1回目
犬山のお寺に出かけて聞きました
犬山市の円明寺。大木のしだれ桜でも有名です。そのお寺の安藤さんのお話を伺いました。
愛知県原水協では、「被爆者の体験を聞き、映像で残すプロジェクト」〜通称「聞きプロ」を始めました。若い人たちが被爆者の元に訪問して、被爆体験を聞き、それをビデオ映像に残していく運動です。今回が第1回目。今後、県内の被爆者の元を回ろうという計画です。
今回、お話を聞いたのは、犬山市在住の被爆者、安藤さんと石村さん。
安藤さんは、戦前の広島大学学長の娘さんでした。爆心地から1.5キロの地点にあった大学の官舎にいて被爆。被爆当時、周りの家が全壊する中で、官舎は比較的頑丈にできていて残っており、近所の人たちの救援の場所にもなりました。安藤さん自身も飛び散ったガラスで顔をはじめ多くの傷を受けました。当時、ピアノの教師をしていた安藤さんにとって、ピアノや楽譜が焼けて無くなったことも大きな悲しみでした。現在、88歳。原爆症による病気はなく、お元気で、しっかりとお話される姿はとても印象的でした。
当日は、十代、二十代の青年が10人あまり集まってお話しを聞きました。「若い人たちに被爆体験を伝えたい」という思いも重なって、すばらしい取り組みでした。今後も、継続していきたい。