市議団だより−議会&市政の報告

【13.10.03】おかしいぞ、環境モデル都市アクションプラン

二重基準の使い分けで評価

9月議会の決算質疑で、日本共産党の大村よしのり市議は、環境モデル都市アクションプランについて質問しました。
環境モデル都市の最大の目標は、深刻な気候変動を引き起こす温室効果ガスの削減にあります。大村市議は、アクションプランの目標値に対する進捗をただしました。
答弁をまとめたのが、下表です。
この間、大村市議は議会で温室効果ガスの削減状況を質問し、その評価をただしてきました。昨年の3月議会でただした時の答弁では、「平成22年度(2010年度)は、502万トンという数字。基準年であります1990年、これが554万トンでございますので約9・4パーセント、数字としましては52万トン減少しているというような状況でございます。」として、「削減目標は388万トンにしますという約束ですけれども、これに向けて、今言った減少傾向が続けばいいと思っています。」と答弁していました。
しかし、今回の答弁ではっきりした事は、基準年の1990年の数値は環境省算定、2010の502万トンは内閣官房算定、必達目標の388万トンは環境省算定という「算定のモノサシ」を使い分けているため、減っているかのように見えただけという事です。「同じモノサシ」である環境省算定で見れば、現実には、減っているどころか、大幅に増えているのが現状です。しかも、2011年の数値と環境モデル都市アクションプランを取り組み始めた2009年の数値を内閣官房算定という「同じモノサシ」どおしで比較すると、25万トン増えています。このままの「減少傾向」で必達目標に到達できそうだという評価は、あまりに違いすぎます。

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