市議団だより−議会&市政の報告
【08.08.29】保育園給食、「特区」の認定は脱法行為の追認
「保育園給食を外から搬入しているのは違法状態」。6月市議会で豊田市当局も認めていました。しかし、その解決を「構造改革特区」の申請ですりぬけようという方針は大問題です。
8月22日、この「特区」が国から認定されたと、市議会に報告がありました。いったい、構造改革特区とは何なのでしょうか。共産党市議団が5月の政府要請行動で厚労省にただした際には、保育担当責任者の官僚も、自園調理が基本で外からの保育園給食の搬入は違法、それを追認するような特区は正しくないと述べていました。
ところが、「特区」を認定するのは内閣府です。直接所管している厚生労働省は「正しくない」と言っているのに、首相直轄とも言える内閣府はあっさり「違法状態を追認」。いったいこの国の政府はどうなっているのでしょうか。
規制緩和すれば、すべてがうまく行くと政府は吹聴してきました。「特区」制度はその代表でした。しかし、結局「特区」というのは、脱法行為を追認する方便でしかなかった、ということです。