活動日誌−大村よしのり
【08.07.15】行政視察に出かけています。鎌倉市を視察
かまくらエコアクション21
地球温暖化対策について、行政がどのように実行力を発揮できるのか。環境福祉委員会の行政視察で「かまくらエコアクション21」の取組を鎌倉市からお聞きしました。
内容は、環境省の「エコアクション21」の鎌倉版ですが、中心的にはISO14001規格をベースにした独自の認証・取得制度です。促進のために、登録料を無料にしたり、登録企業をHPなどで公表したり、市からアドバイザーを派遣しています。ISO14001が費用や技術能力などから認証取得が難く、とりわけ中小企業などでは困難が多いという現状があります。その点では、より取組を広げるために、市独自の施策で広げようという意欲は感じられました。ただ、温暖化対策としての実際の効果という意味では、市民社会に対するアナウンス効果は評価できますが、実行力があるのかは疑問でした。それは、具体的なCO2排出規制の施策が連動していないからだと感じました。各事業所の「自覚的計画」の促進で、「環境対策をすすめましょう」というだけでは、もはやすまない段階だと思います。市としてのCO2削減の目標数値を聞きましたが、平成22年度(2010年)までに21.9%の削減の目標(平成15年度{2003年}を基準年にして)という事でした。京都議定書で定めた基準年1990年からみると増え続けた13年後のCO2量の段階を基準にするわけですから、削減目標としては後退しているのではないかと思いました。これは、日本政府そのものの姿勢がそうであるから、その反映だと思います。